まゆびらき日記

虚実ないまぜの日記と小説。

蒸し暑い金曜日に御茶ノ水に行った

今日は大変に蒸し暑い金曜日だった。徐々に夏になっていく。でもまだ梅雨が明けない。早く夏になってほしい。

むっとした空気の中、御茶ノ水に行った。御茶ノ水に行くといつも懐かしさを感じる。予備校生だった頃、1年だけ通った。JR駅前の飲食店街はスタバが入って少しオシャレになったものの基本的には変わらない。丸善は今日もお店の前でセールをやっていた。しばらく行くと交差点があり、明治大学のキャンパスの横にパスタ屋さんを見つけた。懐かしい。よくお昼を食べに来ていた。しょっちゅうそこらを歩き回っていた。聖橋を超えて湯島聖堂まで行ったり、無目的に歩き回って教会を見つけたり、文房具屋さんを巡ったりした。歩き回ったおかげで街の記憶がとても強い。そのかわり、勉強した記憶が薄い。

決していい受験生ではなかった。あまり勉強する気がなかった。中学生までは勉強が得意で好きだった。いつも学校で一番の成績だった。でも、高校受験の時に夜遅くまで勉強していて授業で寝るという悪い癖をつけてしまい、それを高校生になっても引きずってしまった。そのため、数学は早い時期につまづいていたのに現実を見ず、理系専門職の超難関大学を受けようとしていた。今思えば理系を選んだのは両親への配慮であり「その方が就職に困らなそうだから」という打算的な理由だった。本当に向いていたのは文系だったと思う。結果的に目的の理系専門職は落ち、理系は理系でももう少し一般的な学部に落ち着いた。もちろん理系の大学に行ったことで面白い経験がたくさんできたし、論理思考が磨かれ、科学リテラシーが身についた。おそらく偽科学に騙されることはないだろう。でも、本当に好きなものや適性のあるものを学んでいたわけではなかったので、当然ながら伸びなかった。何度か学校を変えることを考えたが家計に配慮して実行はしなかった。卒業後も関係のある就職先を選ばなかった。

今思えば、あの頃就職先なんて考えずに本当に好きな分野──例えば文学とか、社会学とか、心理学とか──を学んでいたらどうだっただろう。少なくとも勉強はもう少し楽しかったのではないか。自己肯定感を高めつつ勉強をできたのではないか。

でも今一番思うのは、「今」大学か大学院に入り直したいということ。私はぱっとしない高校生活、予備校生活、大学生活を過ごしたせいで社会人になってからは「全力で仕事したい」とずっと思っていた。そうなれるように努力した。結果、学びたいことができた。今度は本格的に。しかも、いくつも。リベラルアーツの大学に入り直すか、もしくは、ジャンルを絞って大学院に行きたいという気持ちが強くなっている。いつからなら、それができるだろう。お金も相当貯めなければならない。仕事をしながら勉強もする場合はかなりの負荷にもなる。今のように遊んではいられない。でも、やってみたい。今度は同じく予備校に通うとしても真剣に勉強できるだろうか。サボりぐせのある私だからわからないけれど、御茶ノ水に通っていた頃よりおそらくずっと真剣に、勉強に取り組めるだろうと思っている。

#日記 #御茶ノ水 #後悔 #学びたいこと