小学生三年生の頃、怖い話の本が読みたくて塾に通っていた。塾には「学校の怪談」シリーズが、学校に置いていないものも含めて全巻置いてあって、行くたびに新しいものを借りて帰ったのをよく覚えている。
学校の怪談シリーズ(ポプラ社)
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/6260004.html
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/6260001.html
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/6260003.html
色々探してみたのだけどもうハードカバーの初版のものは売っていない様子。塾にあるかはわからないけど、きっと学校の図書館なんかには今もあって、小学生に読まれているんだろうな。
このシリーズのことを思い出して、そういえば小学生の時どんなホラーを読んでいたっけと調べてみたら、結構いろいろ読んでいた。
学校の怪談シリーズ(講談社)
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000169423
シネマ版学校の怪談 シリーズ
https://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=65753
花子さんがきた!シリーズ
https://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/5400501
怪談レストランシリーズ
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494004683
かの有名な小野不由美さんのゴーストハントシリーズは漫画で読んでいた。読んだことをすっかり忘れていて最近図書館で全巻借りたらあまりに面白く、小説版の新装版を次々に買った。小説で読むとまた違うこわ面白さがある。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321901000146/
目につくホラー・オカルトの類の本を読み切ってしまうと、分厚い町史の中から妖怪や幽霊などの不思議な民話を探し出しては読んだりもしていた。よほど好きだったらしい。実は最近まで、忘れていたのだけれど。
本当は怖がり
実を言うとかなりの怖がりなのだ。小説では読めても映像作品はほぼダメ。怖くて見られない。小学生の時のこのホラーブームのあと、ファンタジーやミステリなどの方面に読むものが寄っていってしまった。だからこんなにもホラーを読み漁っていたということをすっかり忘れていた。
この、ゴーストハント再読以降、ホラー熱が再燃して、またたくさん読むようになった。
最近好きなホラー
特に好きなのは澤村伊智さん。澤村さんの文章はすっきりしていて読みやすい。そしてしっかり怖い。だから大好き。
https://promo.kadokawa.co.jp/bogiwan/
「ぼぎわんが、来る」のシリーズが好きすぎるが、最近読んだ「怪談小説という名の小説怪談」もよかった。最後の短編が、子供の夏休みの思い出系の怖い話かと思いきや予想外の展開でわくわくした。コラージュのような小説だった。
https://www.shinchosha.co.jp/book/354641/
山吹静吽さんの「迷い家」もすごく好きだった。図書館で読んだが好きすぎて自分でも買った。異世界迷い込み系ホラーなのだがかわいい(?)犬が出てきて癒される。展開も壮大ですごくいい。名前を知っている妖怪もたくさん出てくる。しかも泣ける。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321903000332/
こんなに面白いのにこの作者さんの他の本が出ていないのがとても残念だったのだが、さっきこの記事を書きながら最近新しい本が出ていたことに気づいた。絶対買います。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321806000313/
「犬」で思い出したが私は動物の出てくるホラーが大好きなのだ。小野不由美さんの「鬼談百景」はねこちゃんやうさぎさんの幽霊がいくつか出てくるのでとても好き。動物ホラーは、不気味なものもあるが、「飼い主のところに昔飼っていたペットがあいさつにきた」などのほっこり系も多い。表紙もねこちゃんだし、動物好きには購入をおすすめしたい。(動物系のやつ以外は普通にとても怖いです)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321504000105/
最近は黒史郎さんの本も何冊か読みました。黒異譚にも動物の出てくる話が入っていて好き。どの話も面白かった。
今も怖いのが得意かといえばそうではなく、こういうの一冊読み終わるたびに一人でお風呂に入れなくなってパートナーについてきてもらったり一緒に入ってもらったりしている。夜読むと、電気消して眠るまでが怖いから真夏のカンカン照りの昼間に読んだり。そうなるってわかっているのに、ついつい惹かれて、夢中になって読んでしまうのは自分でも不思議。でも、道理の通らない、不思議な世界に浸っている時間って、私にとっては必要なんだ……。
まだまだ夏はこれからが本番なので、少なくとも夏の間中、いっぱいホラーを読みたい。