電車を二駅乗り継いでハローワークに行ったのだけれど、行ってしまってから私には手続きが不要だったと気づいた。多分来週か再来週にはどこかしらで仕事が決まっているだろうという状況であることが理由だ。時間を無駄にしたとは思わなかった。少し外に出たかったけれど、理由がないとなかなか重い腰を上げず一日中家で過ごしてしまうから。
用事が終わり、ひとまずお茶を飲む。あまり行かない街だけど、喫茶店が豊富なことは知っていたし、ちょうど行きがけにすてきな外観の店を見つけていた。ラテとケーキを頼んで手帳を眺めながら時を過ごす。カップがレトロでお洒落だった一方で、ケーキはぱさついて美味しくなかった。うーん、次に来るときにはまた別の店も開拓しようかな。それほど長居せず、店を出た。
そういえば、コロナ禍を経て、私はカフェで作業や読書をするということがすっかり苦手になってしまった。空いている個人店のカフェでは、店主に長居を嫌に思われないか心配になって、飲んだり食べたりすることが終わりかけるともうそわそわし始める。少しずつ飲み物を残しておいて粘ろうとしてみるが、結局30分くらいで出てしまう。長居できても1時間というところ。
混み合うチェーン店はそもそも入る気がしなくなってしまった。昔はよく甘いフラペチーノを飲みながら資格試験の勉強をしていたのに。
そもそもカフェは作業や勉強をする場所というよりは食べて飲んで語らう場所なのかもと思わなくもないので、それはそれでよい客なのだろうけど。
自然と、盛り上がった喫茶店が2号店と3号店を出してみましたというような個人店とチェーン店の間くらいのお店が、行きつけになってしまう。明日もいつもの店にいくか、自宅で勉強や作業をするか、悩ましい。自宅、今は昔より作業しやすい環境になったけど、猫は3匹もいるし、誘惑も多いし、集中しはじめるのに時間がかかる。人の入れてくれた珈琲を飲みながら何か考えたい時って、やっぱりある。
帰り道、なぜか道に人間のものではないかと思われる大量の汚物が道に落ちていた。行きにはなかったはずなのにと首を捻りながら帰る。幸いにも私の靴底にそれがついていたような痕跡はなかった。普段行かない街に行くとこういうこともある。
明日か、そうでなくとも来週、また住んでいる街以外の場所に行ってみようかな。
※サムネ写真はイメージでお借りしました。あんまり綺麗な写真撮れなかった。写真上手になりたい。