まゆびらき日記

虚実ないまぜの日記と小説。

評価されることは、怖い

今年は勝負の一年にしたい。そういう想いが強まっている。

この半年くらいで本当に色々なことがあって、いいことも悪いことも、当たるかわからない星占いさえも、全てが一つの道を指し示しているように感じてしまっている。

オリジナルの小説を作って、章に応募するということ。もう一度、コラム的な文章を書いて取り上げてもらえるように、頑張ってみること。まだ早いとか、自信がないとか、技術がないとか、たくさんのことを思うけれど、それでも、チャレンジしてみなければ何も生まれない。

でも、文章を書くということ自体が私にとってはとても思い入れのあることで、だからこそ評価されるという土俵に乗ることが怖い。また、箸にも棒にもひっかからなかったら、どうしよう。これまでも、無謀なチャレンジをしては、心が折れて、一年とか二年とか休んで、元気が出たらまたトライして、ということを繰り返してきた。その時にチャレンジがうまくいかなかったのは、今振り返ってみれば、技術もなくて、工夫も粘りも全然なかったから当然で、どうしてあの時できると思ったんだろう?と思うのだけれど、また数年後振り返った時に、この2022年の今のことも、そう思うことになるのだろうか。

私が分不相応な夢を抱いてしまった一番最初のきっかけは、母に「小説家になりたいって思わないの?」と聞かれたことだった。本を読むのは、たぶん学校で一番好きだったけれど、自分で書きたいなんて思ったことがなくて、作家さんなんて天才にしかなれないものだと思っていたから、ただただびっくりしてしまった。きっと鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていたと思う。私は首を、横に振った。

その後、小学校で教科書に載っていた小説の続きを書くという宿題があって、それを提出したら、入賞してしまった。先生にもとても褒められた。中学生の時、二次創作という世界を知って、これならできるかもと思った。高校生で文芸部という場所で小説を作る人がたくさんいるらしいと知って、自分も書いてみた。下手くそだったけど、楽しかった。

高校生の頃の部活の友人たちは、みんな書くのをやめてしまったけれど(いや、部活内友人が少なかったのでもしかしたら他学年には続けている人がいるのかも)、私だけは下手くそなまま、細々と何かを書き続けている。やっているうちに、書きたいものができて、今もそのテーマを大事に抱えている。ありがたいことに、ブログ記事から派生してお金をもらって記事を書くことになったりもした。昨年は二次創作同人誌を一年で7冊出したりもした。3月にまた2冊出す。

もはや、書くことをやめるということは、考えられない。きっと趣味の範囲だとしても、ずっと続けていくんだろうと思う。でも、趣味でいいと、どうしてもまだ、思い切れない。小学生の頃、そんな道もあるのかと、目から鱗が落ちるという表現そのままに、びっくりした時の感情が忘れられない。私にしか書けないものがあるって、なんの根拠もなく、信じ込んでいる。そして文章を書くということを、人からお金を払ってもらえるレベルでやれるようになりたい、という想いがどうしても捨てられない。

だから怖いけど、きっと時間もかかるけど、頑張るんだ。

私より上手い人は本当にたくさんいる。でも、私が書きたいものは私にしか書けないはずだから。