まゆびらき日記

虚実ないまぜの日記と小説。

3月27日 夜のお花見

今日も昼間辛いことがあった。だから定時に仕事を放り出して帰宅した。パートナーがご飯を作って待っていてくれた。お花見に行くためだ。今日あったことをお互いに話しながらご飯をかきこみ、家を出た。

近くに桜が有名な公園があるので生暖かい空気の中を歩いていった。その間中ずっとおしゃべりをしていた。10年付き合っても話すことが途切れないのが自分たちのことながらすごいと思う。

ふと自分の今の状態に思い至る。長く歩いたり会話しても、平気になってきた。まだ時々急に物思いにふけってしまうことがあるし、気分の上下はあるし、疲れやすい。それでも随分マシになったようだ。過去の日記なんかを見ていると普段から決して生きやすい方ではないと思う。それに比べても先週までの状態はおかしかった。

久しぶりに見た桜は綺麗だったけど、まだまだ本番はこれからという感じだった。去年人気のない夜の公園で缶チューハイ片手に見た、満開の桜を思い出す。一枚一枚の花びらは薄いのにどこかずっしりと重そうなあの枝。桜は散りかけが一番好きだ。これから1週間か2週間の間が楽しみだ。