まゆびらき日記

虚実ないまぜの日記と小説。

土曜日ってなんて楽しいんだろう

「お休みの日ってなんて楽しいんだろう」とパートナーが言っていた。本当に休日が楽しい、と私も思った。とりわけ土曜日は楽しい。明日も休みだというウキウキ感がある。

人によってこの楽しさは全く違うようだ。流行病が蔓延しているので「どこにも出かけられない夏休みなんて」と愚痴をこぼす人もいるし、「暇を持て余しすぎてしまうから仕事をしていた方がいい」と言う人もいる。こういうときおたくという人種は強い。いくらでも暇をつぶすコンテンツを持っている。なんなら自分でも創作などしてみれば、時間は一瞬で過ぎていく。興味はあったけれど読めていなかった漫画シリーズを一気読みするのもいいし、海外ドラマを延々見るのもいい。

それでも私は、仕事をやめて、次の仕事が決まるまでの、よく言う「充電期間」が苦手だ。仕事をしていて何かしら、人の役に立っているという実感がないと、もしくは、お金を稼げているという実感がないと、すぐにしんどくなってしまう。浪費癖があるせいもある。貯金がないせいもある。でも、もし万一、十分に貯金がある状態で辞めたとしても、そうなってしまうのではないかと思う。昔よりは随分この思い込みはよくなったが、何か価値を発揮している実感がないと、生きていてはいけないのではないかと思ってしまうところがある。

だから、職がありつつも、長めの休暇が取れる、という状態が一番よい。「暇を持て余し過ぎてしまうから仕事をしていたほうがいい」というタイプの人は、休暇中や夜間に仕事を隠れてしていて、それに対して罪悪感がなかったりする。本人たちは会社に貢献しているつもりでも、会社にとってそれはリスクだったりもするのだけれど。私はそういうことは全くない。できるだけ仕事はギュッと詰めて、休暇は休暇で頭を切り替えて十分に楽しむことができる。だから土曜日が楽しいし、今から夏休みがとても楽しみである。

暦が八月に切り替わったと思ったら急に日差しがぎらぎらとして夏らしい陽気になってきた。梅雨が長かったので短い夏になるのかもしれない。存分に楽しみたい。