まゆびらき日記

虚実ないまぜの日記と小説。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

やぶれかぶれ

やぶれかぶれになって今日はもう仕事しなーいって決めて、それでも結局なんだかんだ定時まで仕事しちゃったわけなんだけれども、久しぶりに漫画に逃避するということを思い出してやってみた。 フィクションって素晴らしい。その世界の中に没入することで、怒…

睡眠と磐梯山

朝起きると抱き枕の上に乗っていた。眠ていた間の記憶が全くない。とてもぐっすりと寝ていた。ここ数日腰痛のせいで何度か夜中に起きてしまっていた。昨夜はそれがなかった。だからこそ、スッキリと起きられた一方でベッドから出たくなくって二度寝を決め込…

短編小説:金木犀と恋

発車ぎりぎりに飛び込んだ電車は、一時間近くもその揺れに身を任せていれば多くの乗客をそれぞれの住む街に下ろし、ただ、闇の中を進むだけの箱になった。自分もその「乗客」のうちのひとりだという印象は薄い。それはそうだ。あの人たちにはみんな目的地が…

砂の楼閣

指を差し込んで勢いをつけて跳ねのけ、間髪いれずに逆の手を差し込みまた掻く。左右交互に、リズムをつけて。砂浜にできたささやかなくぼみは、ある程度深さができると壁面が耐え切れず落ちてくる。また最初から掻き出し始める。より深いところまで掘れたと…