まゆびらき日記

虚実ないまぜの日記と小説。

20230103 ダラダラと猫構いで終わるお正月

「おめでとう」と言うのも憚られるようなことが国内でも国外でも起こっている年明け。今年もよろしくお願いします。

 

私はといえば、本当にだらけたお正月を過ごした。今年の目標ややりたいことを考えて手帳に書きつけて以降は、猫と遊んだり横になったりするばかりで、本の一冊も読みきれなかった。

ちなみに今読んでるのは京極夏彦さんの久方ぶりの百鬼夜行シリーズ最新作、鵺の碑です。厚さ的には、まあ京極さんだしこのくらいは、と思って読み始めたんだけど、2段組であるせいか結構読んだつもりでもなかなか進んでいない。1日から読み始めて、まだ半分くらい。

本当は、小説作りや猫ブログの1記事目くらいは書き始めたかったんだけど。まあ、私にとっては、三連休が終わるくらいまではお正月のつもりなのでね。ちょちょいと仕事始めをせねばならないけれど、サッサと終わらせて、お正月休みの続きをやるつもりでいる。

 

ところで猫というものは、構えば構うほどどんどん増長し、自分の生活のルーティンの中に人間をはめ込んでしまうような勝手なところがある。我が家の猫は数年前まで人間になかなか触らせなかったほどの怯えた猫だったのに、今年の正月の甘えぶりといったらすごかった。

朝起きてくれば撫でて撫でてと甘えた声で擦り寄り、満足してごはんとトイレを済ませれば今度は遊んでくれとまっすぐな瞳で見つめながら哀願する。この遊びが、休みの日には2時間近くに及ぶこともある。つまり、午前中が潰れる。

夕方ごろには兄弟猫の片方が降りてきて撫でろと鳴く。満足するとまたベッドかこたつに戻っていって眠るのだが、また夜になると降りてくる。猫たちの構え攻撃に邪魔されながら食事をしたり本を読んだりするのだが、最近はまた夕方降りてこない方の猫が、お風呂に入っている時にリビングからギャン鳴きして人を呼びつけようとするという悪癖を身につけてしまった。人間がお風呂を出たら、美味しいオヤツがもらえるのを知ってしまっているのである。

そしてさらに、この正月に新たなルーティンが定まった。ベッドで一緒に寝るのだ。人間二人、猫二匹で一緒に。こう書くとただただ可愛いが実際は違う。兄弟猫のうちの片方が何故かベッドの上を自分の縄張りと決めてしまったらしく、もう片方がベッドに飛び乗ると降ろそうとして争いになるのである。もう片方もなかなかしつこくて、諦めずに何度もベッドになってくる。最終的にはみんな同じベッドで眠ることで落ち着くのだけれど、深夜に何度も足元で争っているので眠りが浅いと起きてしまう。おかげで元旦はものすごく寝不足だった。

 

仕事がある日は人間たちは別のベッドで寝ることにしているので、明日から数日は猫たちに悩まされることはなくなるわけだが、それはそれでなんだか寂しい。猫たちもきっと、昨日まで毎日午前中いっぱい構ってもらっていたのに、急に朝10分や15分しか構われずに人間がどこかに行ってしまうのだから寂しかろう。

 

そんなわけですっかり猫との共依存関係を深めてしまった正月だったため、ちょちょいと仕事始めをやってくると言っても本心では結構家から出るのが嫌なのだ。まだ仕事に行っていないのにもう早く帰りたい。あー早く帰りたい。

 

 

(こんなふうに私は普通の幸せな正月を送れているけれど住んでいる地域によっては、つらい正月になった人もいると思う。どうか早く日常を取り戻せますように。少額だけど募金した。)