まゆびらき日記

虚実ないまぜの日記と小説。

午睡

今日は、日曜日にしては早く起きて好きなアイドルの映像を見ていたのだけれど、それで疲れてしまったのか午後はずっと昼寝をしてしまった。眠っては起きて少し本を読み、また少し眠り、を繰り返してとうとう夕方の時間である。夏は生きているだけで体力を消耗するからと自分に言い訳をする。

実際、わけのわからない体のだるさがずっとあった。体を起こして座っているのが苦痛で横になっているしかなかった。平日のうちに、夏の暑さにやられていたものか、それとも転職してからこちらずっと気を張っていたのが少し緩んだのか。夕方になってやっと起き上がっていても辛くなくなった。

休むということに罪悪感がある。いつからだろう。新卒で入社した頃は土日、純粋に休めていた気がする。休日は、時々近所のレンタルビデオ店でDVDを借りてまとめて見たり、都会に遊びに行ったり、近所をやたら散歩していた。生産的な活動といえば、時々小説を書いたり、部屋を掃除する日を設けていたことくらい。その頃は、罪悪感があまりなかった。一人遊びも得意だった。たぶんきっと、体力も今よりあった。

稼げるようになってから、そういうことが苦手になったような気がする。あるいは、一度メンタル不調に近い状態に追い込まれてから。もしくは、携帯電話がスマートフォンになってから。

まあ、原因はなんでもいい。できなくなったという事実と、じゃあこれからどうしていきたいんだという話だ。大人になってから、原因を探して自分で自分の傷をえぐるようなことをしなくなったのはいいことだと思う。

ただ、改善したいという強烈な動機も今、なくなっている。小説をいくつも書きたいという気持ちとか、以前運営していたブログでアフィリエイトで稼ぎたいとか、めちゃくちゃ勉強して独立したいみたいな気持ちとか、そういうのが失われている。かつて抱いたそういう欲求がずっと心の底に残っているのに、私自身は確実に歳をとってそういうものに飽きや諦めを覚えていて。ある程度まで努力したという気持ちもあって。自分でもどうしたいのかよくわからない。

もういっそ、向いていないからという一言で全部捨ててしまいたい。なにか運動とか、別の趣味でも持ったらいいんだろうか。眠気を珈琲で飛ばして活動的に動ける何かがほしい。