まゆびらき日記

虚実ないまぜの日記と小説。

ホラー小説を読むタイミング

ここ数日ホラー小説を読むタイミングをはかりすぎて気になっているのに読めずにいる。ホラーを書いてみたくて、図書館で沢山借りてきた。リビングの片隅に積んである。でも、手が出せない。

なぜかというと、怖いから。ホラーなのだから怖いのは当たり前なのだけれど、恐怖を浴びすぎると私はわりとトイレに行けなくなるしお風呂に一人で入れなくなる。その上夜中、変なタイミングで必ず目が覚める。暑くても布団から手を出せなくなる。体を少しも動かせなくなる。不意に存在しないものが触ってきたら。見えてしまったら。その恐怖でがんじがらめになってしまう。でも、好きなんだよなあ……。あまり数は読んでこなかったのだけど……。

最近は、小野不由美さんのホラーにハマっていて、鬼談百景、残穢、営繕かるかや怪異譚、ゴーストハントと読み進めている。淡々とした文章なのに、いや、だからこそ、とても怖い。彼女の作品を読んでいると、「一人でいようが、複数人でいようが、昼間でも夜でも、どんな場所でも、こわいものと出会ってしまうことはある」と思わせられる。逃げ場がなくなってしまう。

しかし、読み進めるうちに、「昼間読めばいいのだ」と気づいた。たしかに怖いものには、昼夜関係なく出会ってしまう。でも、真昼間の明るい中であれば気持ちも明るくなり、自然と怖さが薄れる。夜にあれやこれやと家事をする中で、いつのまにか怖かったことも忘れる。夜、とりわけ寝る直前に読むのはいけない。暗がりがどこにでもあるから、つい気になってしまう。

今は、いくつか定番を読もうと思って、出版社さんがTwitterでお勧めしていたものを図書館で借りてきた。昼間、読みたい。でも、昼間は概ね仕事をしている。その上、最近は梅雨のせいで薄暗く、4月や5月のきらきらした陽光の下で読むよりは、かなり怖い。そうすると、本当に土日の昼間に、パートナーがいるタイミングくらいでしか読めないのではないかという気がしてくる。

図書館で借りてきた本なので、早く読んでしまわないといけない。少なくとも手をつけないと。でも怖い。いつもパートナーにトイレやお風呂についてきてもらうわけにもいかないし……。困ったものだ。明日、ちょうど午後は仕事を休む予定なので、何とか少しは読み始めたい。